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カテゴリ:古民家再生( 10 )

文化的景観

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10月27日に開催した「重要文化的景観を考えるシンポジウム」が
とても素晴らしいものだったので、ご参加いただいた方から
お話を伺うことがよくあります。

そのお一人、日銀の岩崎大分支店長が、先日OBSラジオに
ご出演されていまして、岩崎さんが感じる「大分のポテンシャル」のなかに、
この文化的景観への選定のことについてコメントをされていました。

岩崎支店長は、この日シンポジウム後の懇親会から最後の夜なべ談義まで
ずっとお付き合いくださいました。昨今なかなかそんな方はいらっしゃらず・・。
コトの真相がわかるのはこの最後のところなのですよね。
身を以て大分の観光に力を入れて下さる素晴らしい方です。

番組中のコメントで印象的だったのが、
「別府の湯けむりと温泉地の景観は、そこに暮らす人々の生活、
生業を想起させ、
『愛おしさ』を感じさせる何かがあります。」

というもの。世界の湧出量1位のイエローストーン(別府は第2位として
の比較)にもいかれたことがあるそうなのですが、
「イエローストーンは、厳しい自然であり、その景色や動物を見に来る
観光客だけでそこには珍しさこそあれ、人々の営みに対する愛おしさを
感じさせるものはない。」

そして最後には、
「観光や経済の影響などという、どちらかといえば矮小な論点に止まらず、
このような景観を日々楽しむことができる大分県民は本当に幸せだと思いますし、
これをもっともっと活かしていこうとする努力自体がさらなる幸せにつながる、
そんな大きなポテンシャルを感じました。」と

先日のシンポジウムで、重要文化的景観地区に選定される背景には、
景観だけでなく、そこに生きる人々の営みや、それぞれにある物語があり
それが大切だということを学びました。
そこに住んでいて、昔から伝えられてきたものを何気なく継承している
私たちの日常にこそ、大切なことがある。

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                      別府石の石畳
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                        地獄釜

選定をされたことはほんとに喜ばしいことです。
岩崎支店長がおっしゃるように、この日常の営みを愛おしく思うこと
そして幸せな事と認識することが大切なのですよね

今回の選定は、ゴールではなくてスタート。
その日常に宝物があるということを認識したうえで、大切に守り伝え、
そして育む努力を益々していかなければと思います。


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みんなで積んだ別府石の石垣。これも文化的景観のひとつです。


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by fujiya-momo | 2012-12-28 21:02 | 古民家再生

豊の国木造建築賞にて。

「下の家」こと 「ここちカフェ・むすびの」さんの入っている建物が
木造建築賞のリフォーム部門で優秀賞をいただきました

最初はこんなボロボロの小さな1軒家でした。
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以前ブログにも書きましたが
再生すると不思議とあちこちからお話が舞い込むものです。
これはもっと前の20年前くらいの写真。
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ちゃんと撮って残している方がいました。
明治40年の記録をお持ちの方が、この医院さんのお名前を見つけて下さったり
ここの家を建てるときの大工さんが親戚にいるよ とか
昭和30年代の医院の頃、ここによく遊びにいってたのよ
鉄輪に来るたびにこの建物ずっと気になってたんよ・・・などなど
ひとつの建物が残ることは、みんなの記憶も自然に紡いでいきます。

でも逆に、私たちの記憶こそあいまいなものはなく
今までずっとそこにあった建物が
ある日突然更地になってたり、さらにコンビニなぞができたりすると
そこに何があったか全く思い出せないものです。

年代に沿って、まちは変化します。
昔のものは不便だし、更地にして新築の方が安いし
快適といわれる方の方が多数でしょう。
でも、こんなちっぽけな建物でも、
こんなにも多くの人の記憶を紡ぐことできるのなら
新築では手に入らない・・・宝物がそこにはあると思うのです。

再生して1年半、
今はあのボロ家もこんなに立派になり
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たくさんの方がここに集い、また思い出を紡いでいきます。
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こんなにきれいにリフォームしていただいた渡邊さん
そして、この建物を活かした店づくりをして下さる健ちゃん
本当にありがとうございました!

下の家の再生奮闘記はこちらから→下の家ブログ





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by fujiya-momo | 2012-11-06 23:22 | 古民家再生

古民家のすすめ

この夏は世界的に猛暑とのこと。
日本はそれに輪をかけて、「節電の夏」です。
原子力発電になるべく頼らないようにするには、
便利になりすぎた、私たちの生活スタイルを見直す必要もありますよね。

私が小さい頃は、よっぽどのことがないと冷房をいれなかった
記憶があります。自然の風と扇風機で大丈夫でした。

でも、今は空調なしでは考えられないほどの猛暑。
もちろん、平均気温があがっているのもありますが、
外気は室外機の排熱が増えていたり、アスファルトが蓄熱したり
家の中は、空調をいれることを前提にした家づくりですから
気密性が高くなっていますよね。

そもそも、蒸し暑い気候の日本の家は、
「夏をいかに涼しく過ごすか」を
基準に作られているものでした。

冨士屋の建物は最たるものでして・・・
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軒を長くして、影を多く作る
窓を多くして、風通しを良くする
床下の通気性をよくして、床から熱を逃がす
土壁・漆喰・畳などの自然素材で、調湿する

などの工夫が随所に見られます。

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古民家もいいものですよ。
電力に頼らず、あるもので工夫をした日本人の知恵を、
今一度見直してみるのも、
この「節電」の夏だからこそですね。

でも、過度の我慢は禁物
どうか熱中症にはくれぐれもお気を付けくださいませ。




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by fujiya-momo | 2012-07-30 22:00 | 古民家再生

別府石の石垣を積んでみよう!

ずっと、気になってた場所があります。
それは、ここ↓
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下の家の前。左右からもわかるようにもともと別府石の石垣だったところですが
30年前くらいにこの部分が壊されました。
今回の下の家のリノベーションの際に、ここを別府石の石垣に戻したかったのですが
ご存じのように、あの工期でのこと。
とりあえずセメントで覆ってもらっていました。

「いつかここ、別府石の石垣に戻したいよね」
って内成のYさんがいって下さり、
「石なら内成にあるで、みんなで積もうよ!で、いつするん?」
うーん、石を集めるのにも若者がいるしなあ、お金をどこから調達しようかな・・と
ごにょごにょして、はや1年が経過。

しか~し!ここにきて、ほんとのほんとに、実現することになりました!

大分大学のHちゃん、トラストのKさんの、すごい実行力のおかげです。
そして別府石集めてくれた、はんちゃん、本当にありがとうございました。

重要文化的景観保存地区に選定されたことを受け、その啓蒙活動も含めた
別府石の石垣ワークショップとして、行うことになりました。

というわけで、10月ごろになると思いますが、
みんなで別府石を積んでみましょう!




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by fujiya-momo | 2012-06-21 23:39 | 古民家再生

またひとつ

今日、ショッキングなことを聴きました。
別府駅の裏にある、日本政策投資銀行の寮が、なくなったと。
それは、年代は定かではないのですが、建物がとても古くて立派で、
お庭も広く、銘木がたくさんあったように記憶しています。

数日前に、ブルドーザーが入っていて、そのすべてをぐっしゃり取り壊していたそうです。
事業仕訳して売却してしまった、といったところでしょうか
売ってしまったら、次の方がどんなことをしようと関係ないでしょうし
それ以前に更地にしないと売れなかったのでしょう。
ああ、それにしても、惜しい建物でした。

諸外国では、土地は0円で、建物にだけ資産価値があるので、
古ければ古いほど高く売れます。
でも、日本は、建物は0円で、土地に資産価値があるため、
更地が一番不動産として価値があるのです。
これが古い建物がなくなる理由のひとつ、と私は思っているのですが、

と、壊れた後に、何を言ってももう始まらないのですけど、
建物を壊す前に次の貰い手を探してくれたら、
せめて、お庭の木々の一部だけでも、いいところにもらわれていってほしかった。
かわいそうに。

記憶も、生命も、何もかもゼロにしてしまわれると
自分たちが生きてきた時間さえも、リセットされたような虚しさを感じます。

古い建物は壊され、マンションや商業施設が立ち、
だんだん、全国どこでも同じまちの風景になっています。
今ならまだ間に合うって思っている間にも、この数年でたくさんの
ものが失われました。

古い家の価値が高くなるような、価値観の転換期が早く来てほしいと
願ってやまないのでした。








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by fujiya-momo | 2012-04-28 23:34 | 古民家再生

建物に導かれ。

昨夜の福岡は、数時間でたくさんの雪が降りました。
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九州ではあまり見られないほどの積雪にしばらく外を眺めていました。
今年は良く降りますね。

今日は4年に1度のうるう年。
4年に1度といえば、先日のこと。すっかり飲みあげてしまった、あのお酒を買いに、宇佐の長洲にいってきました。
小松酒造場さんに伺うのは初めてなのです。

でも、長洲にはご縁がありまして、4年前の2008年オンパクで、
「長洲の背戸間をめぐる」というプログラムを作ったことがありました。
そのときこの背戸間の美しい町並みを、写真を撮りにきたことを
思い出しました。

今回見事に迷ってしまい、あちこちで立ち止まり道を尋ねていくと
だんだん、あら、この風景どこかで見たことが・・・。
この建物・・・
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          (↑4年前の写真)           
あ、あのとき、魅力的な建物だなあと、暮れる前に急いで写真を撮ったとこだ。

と、思いながら玄関先にいってみると、
なんと、え~~、これが、小松酒造場さん!でした。

何かに導かれているような、またもや不思議な感覚。
30分以上遅刻していながら、急いでる風でもなくぼんやりしている私を
笑顔で迎えてださいました。すみません。

そして、潤平さんのお母様がおっしゃるには、
お祖父様が冨士屋旅館を定宿にしてくださってたとのこと
ああ。
また、繋がってしまいました。

人のご縁ってきっと、
天国で操っている人がいるんじゃないかと、最近よく思うのです。
そもそも、私がお酒好きじゃないと、辿れない縁ですしね~(笑)

小松さん、ありがとうございました。
これからも末永くよろしくお願いします。







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by fujiya-momo | 2012-02-29 15:33 | 古民家再生

46年の時をこえて。

ここ数日の雨は、山のてっぺんだけ氷らせています。
鶴見岳も由布岳も、白い帽子をかぶっているようです。

先日、46年ぶりというお客様がおみえになりました。
まだ小さい頃に、おじいさまとおばあさまと
よく泊まりにいらしていて、
いつも、1週間~10日滞在していらしたとのこと。
最後に泊まったのは、昭和40年頃だったと。

映画館があったことや、めいじや文具も覚えていらっしゃいました。
丁寧に保存された当時のお写真も拝見させていただきました。

泊まられていたのは、いつも1Fのこの和室。
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今ある部屋は、当時の写真と何もかわってなく、
お客様も覚えていらっしゃいました。

あれ、しかし、この部屋は・・・。
建物自体を昭和43年に大改装をして、
この1Fのお部屋はそのときに半分以上が変わっていたのです。
実は、今回の再生工事で、明治の頃の意匠に戻したのでした。

そうか、そのお客様は、昭和43年以前にお泊りだったので
当時と何も変わっていないように思われたんですね。
(ちなみに、私は43年以降の姿しか知らない世代・・)

建物の46年の空白は、一瞬で縫い合わされました。
時空の旅人、来たる。

覚えてくださってて建物はきっと嬉しかったことでしょう。
残念なのは、旅館としてまたお泊まりいただけなかったこと、なのでした。










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by fujiya-momo | 2012-02-28 16:15 | 古民家再生

年賀状

年末をあわただしくさせるのは、年賀状ですよね。
今は印刷で何もかもできますが、明治の頃は筆で手書き。そして多くの旅館は、建物の写真を
絵葉書にして年賀状にすることがトレンドだったようです。

当館も絵葉書が残っています。これは、新館(現在の建物)を建てた時の年賀状
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鉄輪の風景
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そして、お部屋の写真のもの。
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きちんとお正月のお花を生けていますね
この部屋は現存している2Fの和室です、同じ角度でどうぞ。
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油屋熊八は、365日年賀状を書き貯めていたそうです。
観光王たる所以。

お会いできない方への年の初めのご挨拶状。
昔の人の心のこもった年賀状をみると、襟が正される思いです。


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by fujiya-momo | 2011-12-29 23:16 | 古民家再生

雪がちらほら

クリスマスを皆さんいかがお過ごしでしたか?
急に寒くなりました。鉄輪でも雪がちらほら舞っておりました。

九州だから雪が積もらないと思っていらっしゃる方も多いと思いますが、
別府、いえ、山沿いの鉄輪はよく雪が積もります。

これは、昨年の年末の様子。
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これを見ると、今年はやはり温かいです。
もう少し標高の高い別府ICは、よく通行止めになりますし、
明礬温泉はチェーン規制がかかります。

でも、冨士屋のある鉄輪の中心部は、猫が寝ているくらいあったかい道路。
すぐ雪を溶かしてくれるのでした。




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by fujiya-momo | 2011-12-26 23:09 | 古民家再生

明治のいえから。

この建物を残すことが決まってから、もう10年になります。
この家を残すかどうか決断にも3年、工事開始から2年という長い歳月を経ました。
当時ブログやHPという頭があったなら、毎日レポートしていたの
になあと残念でなりません。

残そうと決めて10年経った今、
再生工事を通じてわかった、明治の職人の心意気や、古い建物の素晴らしさを
少しずつをご紹介したいと思います。
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by fujiya-momo | 2011-11-28 09:09 | 古民家再生

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