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詩人の恋 CoffeeBreak ハイネとシューマンの恋愛観

あまりに失恋の主題が続いてしまったので、気持ちがどーんと重くなりました。
すこし、気分転換に、シューマンとハイネの背景についてご紹介します。

歌曲集「詩人の恋」ができたのは1840年。
この年は、シューマンにとって歌曲の年といわれています。
この年に限っては膨大の数の歌曲を残し、そのなかの傑作がこの「詩人の恋」です。
それまでのシューマンは、ピアニストへの道を挫折した後、ピアノ曲を多く書いて
いましたが、なぜこの年に急に歌曲をたくさん書いたのか。
それは、クララと結婚が成就した年だから。
クララは、ピアノの先生の娘で、シューマンよりもずいぶんと年下ということもあり
結婚への反対と困難が多い中、すべてを乗り越え、やっと「成就」できたのです。
この年に書かれた歌曲は、シューマンにとって
「すべては花嫁への愛と献身のあかし」なのでした。


そして、ハイネについても、面白い解説がありましたのでご紹介します。
 
 ハイネが自分の詩について語ったこんな言葉がある。
 「すべてはおなじ主題のささやかなヴァリエーションにすぎない」
 クララへの愛のはけ口を歌曲の中に見出した歌の年のシューマンにも
 この言葉はそのままあてはまっただろう。

 しかし、ハイネの「おなじ主題」はシューマンの場合とは対照的に、
 伯父ザロモン・ハイネの娘(つまりいとこ)のアマーリエに対する
 不幸な恋愛体験であった。
  ザロモンはハンブルグに住んだ富裕な商人で、ハイネに学資を
 与えたのも彼であった。しかし、彼は正業につこうともしない甥・ハイネを
 自分の娘婿にしようなどとは思ってなかったし、
 アマーリエ自身も、いとこのハイネの心に深い傷跡を残したまま、
 1821年にある地主と結婚してしまった。
 この愛の破局がいわばハイネの詩魂の覚醒者となり、それとともに彼の詩を
 自虐と怨恨に満ちた、苦いイロニーで彩ることになる。

                   引用:Leaderより1991年 西野茂雄

花嫁への愛のあかしとして作った歌曲と、不幸な恋愛体験をもとに
書きためたハイネの詩。このように、二人の「それぞれの主題」が、
この傑作「詩人の恋」の根底にあります。


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by fujiya-momo | 2012-03-21 15:00 | ベートーヴェンとシューマンの恋

詩人の恋 その5  ある若者が恋をして

(変更したのが飛んでしまって、しばらく対訳だけの表示になっていました。
失礼しました)

今日は第11番と第12番です。まだ失恋の主題は続きます。

11.Ein Jüngling liebt ein Mädchen, ある若者が娘に恋し

Ein Jüngling liebt ein Mädchen,
Die hat einen andern erwählt;
Der andre liebt eine andre,
Und hat sich mit dieser vermählt.

 「ある若者が娘に恋したが
 その娘は別の男を選んだ
 その別の男はまた別の娘を愛し
 結婚してしまった

Das Mädchen nimmt aus Ärger
Den ersten besten Mann,
Der ihr in den Weg gelaufen;
Der Jüngling ist übel dran.

 ふられた娘は腹立ちまぎれに
 道であったゆきずりの男と
 見さかいもなく結ばれてしまった
 はじめのあの若者のなんと惨めなことよ」

Es ist eine alte Geschichte,
Doch bleibt sie immer neu;
Und wem sie just passieret,
Dem bricht das Herz entzwei.

 これはむかし話だが
 いつの世だって同じことだ
 こんなことがわが身に起こったら
 ひどく胸が張り裂けてしまう

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前半2節は昔のたとえ話。それを引用して、
これはよくあることなんだ
自分だけが辛いわけじゃないと
自分自身で擁護しているようにみえます。


12.Am leuchtenden Sommermorgen 輝く夏の朝に

Am leuchtenden Sommermorgen
Geh' ich im Garten herum.
Es flüstern und sprechen die Blumen,
Ich aber wandle stumm.

 輝く夏の朝に
 ぼくは庭をさまよい歩く
 花々はそっとささやきかける
 しかしぼくは黙々と歩いた

Es flüstern und sprechen die Blumen,
Und schaun mitleidig mich an;
"Sei unsrer Schwester nicht böse,
Du trauriger, blasser Mann!"

 花々がそっとささやきかける。
 そして気の毒そうにぼくを見つめる
 「私たちのお姉さんを怒らないでね
 かわいそうな蒼ざめたお方!」

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絶望の淵をさまよいながら、庭をふらふらと歩いています。
顔は青ざめて、目の前は真っ暗。美しい景色も花も目に入ることもなく。
ささやくこの花々の「お姉さん」はもちろん彼女のこと。

そうして、ふと顔をあげてみると、そこにはまばゆいばかりの夏の陽ざし。
シューマンのピアノの音で表現される太陽のきらめきが、
絶望の姿に濃い影を落とし、対比が強調されているのです。

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by fujiya-momo | 2012-03-21 00:21 | ベートーヴェンとシューマンの恋

詩人の恋 その4

ただいまハインリヒハイネ「詩人の恋」の詩を連載中です。
今日は、第7曲~第10曲、今日からごらんの方は是非前からどうぞ。

詩人の恋はそれぞれが主題で、物語にはなっていないものなのですが
ついついその気になってしまうのが常
前回の第6番
マリア様に彼女の姿を重ねるのは、
幸せすぎて美しい聖母マリアすら彼女に見えるのか
失恋の痛みから救いを求めにきたのに、マリア様が彼女に見えてしまうのか
曲の感じもどちらにも取れます。

愛する若者は実に盲目であり、不安定であります。

今日は、第7曲~第10曲
めくるめく愛の世界から一変、失恋の痛手の暗いせつない曲が続きます。

7.Ich grolle nicht, Und wenn das Herz auch bricht 
  恨みはしない、たとえ心臓が張り裂けようとも

Ich grolle nicht, Und wenn das Herz auch bricht, 
Ewig verlor'nes Lieb! Ich grolle nicht. 
Wie du auch strahlst in Diamantenpracht,  
Es fällt kein Strahl in deines Herzens Nacht. 

ぼくは恨みはしない たとえこの心臓が張り裂けようとも
永遠にぼくのもとを離れてしまった人よ! 恨みはしない
たとえ君が豪華なダイアモンドをまとい輝こうとも
きみの心の闇の中には、いかなる光も射してはこない

Das weiß ich längst. Ich sah dich ja im Traume,
Und sah sie Nacht in deines Herzens Raume,  
Und sah die Schlang', die dir am Herzen frißt,
Ich sah , mein Lieb, wie sehr du elend bist.  

それをぼくは前から知っていた、ぼくは夢で君をみたのだ
君の心の中にひそむ闇を見たのだ
君の心に食らいつく大蛇の姿を見たのだ
そしてぼくは見たんだ、愛する人よ、君の惨めな姿を

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8.Und wüßten's die Blumen  花が分かってくれるなら

Und wüßten's die Blumen, die kleinen,  
Wie tief verwundet mein Herz,
Sie würden mit mir weinen,    
Zu heilen meinen Schmerz.         

花が、小さな花が分かってくれたなら
このぼくがどんなに深く傷ついているかを
花はぼくのために泣いてくれるだろう
そしてぼくの悲しみを癒してくれるだろう

Und wüßten's Nachtigallen,  
Wie ich so traurig und krank, 
Sie ließen fröhlich ershallen  
Erquickenden Gesang. 

ぼくがどんなに悲しみや苦しみに病んでることを
ナイチンゲールが分かってくれるなら
ナイチンゲールは楽しげに歌って
ぼくの心を元気づけ、慰めてくれるだろう

Und wüßten's sie mein Wehe,  
Die goldenen Sternelein, 
Sie kämen aus ihrer Höhe,
Und sprächen Trost mir ein. 

金色に輝く小さな星たちよ
ぼくの悲しみが分かってくれるなら
高い空から降りてきて
ぼくに慰めの言葉をかけてくれるだろう

Sie alle können's nicht wissen,  
Nur eine kennt meinen Schmerz;  
Sie hat ja selbst zerrissen,
Zerrissen mir das Herz.  

しかし本当は誰にも分からない
ぼくの苦しみを知っているのはただ一人だけ
その人が、その人こそが
ぼくの心をずたずたに引き裂いたんだから
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ここでまた、花や、ナイチンゲールがでてきます
どこかで聞いたフレーズ、そう第2番の詩にも
自分の涙が花となり、自分のため息がナイチンゲールの合唱となって
彼女に届けるのだといっていました。
同じものの対比が、こうも違う側面をみせるとは・・・
しかも、彼が相談するのはいつも自然です。
人間の友達はいないの?と思うくらい、恋愛においては孤独を極めています。

それはハイネの恋愛の実体験がそう感じされるものだったようです。

9.Das ist ein Flöten und Geigen, あれはフルートにヴァイオリン

Das ist ein Flöten und Geigen,
Trompeten schmettern darein,
Da tanzt wohl den Hochzeitsreigen
Die Herzallerliebste mein.

 あれはフルートにヴァイオリン、
 トランペットも高らかに響いている。
 その結婚式の輪舞で踊っているのは
 ぼくのいとしい人

Das ist ein Klingen und Dröhnen,
Ein Pauken und ein Schalmei'n,
Dazwischen schluchzen und stöhnen
Die lieblichen Engelein.
 
 高く鳴り響き、低く轟くのは
 ティンパニとラッパ
 その中でむせび、すすり泣いているのは
 かわいらしい天使たち。

Schalmei'n シャオメイとは、日本でいうチャルメラのようなラッパです
太鼓は響くはチャルメラは鳴るは、歌詞だけみていると
まるで楽しい場面のようです。なぜ天使が泣いているのか、わからないと思います
彼は、酒場のような舞踏場にいます。
自分はこんなに思い悩んでいるのに
彼女は前で踊りに興じている。
目の前で彼女が楽しんでいるこのワルツ曲が、まるで自分をあざわらうかのように
軽快に繰り返される。耳をふさぎたくなる、まさに発狂寸前の思いなのです。

シューマンは、ピアノで同じフレーズを何度も何度も繰り返し、
彼がいらだっているこのヴァイオリンなどの音を表現しています。
それに着目して聴いていると、こちらまでだんだんいらいらしてくるようです

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10.Hör' ich das Liedchen klingen, むかしあの人の歌った歌

Hör' ich das Liedchen klingen,
Das einst die Liebste sang,
So will mir die Brust zerspringen
Von wildem Schmerzensdrang.

 むかしあの人が歌ってくれた
 歌が聞こえてくると
 はげしい苦痛にひしがれて
 胸が張り砕けそうになる
 
Es treibt mich ein dunkles Sehnen
Hinauf zur Waldeshöh',
Dort löst sich auf in Tränen
Mein übergroßes Weh.
 
 暗くつらい(彼女への)憧れに追われて
 森の高い所へと上ってきた
 そこでぼくのあまりにも大きすぎる悲しみは
 涙となってあふれ出た


ドイツの森はシュバルツバルト、「黒い森」といわれるほど深く暗いもの。
あまりに恋愛の挫折の痛みが大きすぎて
その森から抜け出して一番高い丘にあがってみる。
あがってみて広がる景色に、ただとめどなく涙がこぼれる。
日本でいえば、海に走って行き、太陽に向かって!という気分でしょうか。

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by fujiya-momo | 2012-03-20 00:55 | ベートーヴェンとシューマンの恋

詩人の恋 その3

今日は第4番~第6番 です。
ため息がでるほどの、甘いハイネの恋の世界に
どんどん入っていきます。

ハインリヒ・ハイネ 「詩人の恋」 
4. Wenn ich in deine Augen seh’ ( 君の瞳を見つめると)

Wenn ich in deine Augen seh’
So schwindet all’ mein Leid und Weh
Doch wenn ich küße deinen Mund,
So werd’ ich ganz und gar gesund.

Wenn ich mich lehn’ an deine Brust,
Kommt’s über mich wie Himmelslust
Doch wenn du sprichst: ich liebe dich!
So muß ich weinen bitterlich.

君の瞳を見つめると
ぼくの悩みも苦しみも みんな消えてなくなる
まして 君の口に口づけをしたら
ぼくの心の傷はすっかり癒え元気になる

君の胸にもたれると
天国のような心地よさに包まれ
まして 君が「あなたを愛してます!」と言ってくれたなら、
僕はさめざめと泣いてしまう
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最後の小節にある「bitterlich」~さめざめと泣く
静かに声をあげずに涙がこぼれる様です。
愛してますなんていわれたら、嬉しすぎて好きすぎて
感極まって泣けてくるという感じです。

5. Ich will meine Seele tauchen  僕の心を

Ich will meine Seele tauchen   僕の心を
In den Kelch der Lilie hinein;   百合の萼(うてな)の中にひたそう
Die Lilie soll klingend hauchen 百合は吐息にのせて響かせるだろう
Ein Lied von der Liebsten mein. ぼくの愛する人を讃える歌を

Das Lied soll schauern und beben
                  その歌は身震いして、心を揺り動かすだろう
Wie der Kuß von ihrem Mund,   彼女がそっとぼくにしてくれた
Den sie mir einst gegeben      素晴らしく甘美なひとときの
In wunderbar süßer Stund’.     あの口づけのように
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6. Im Rhein, im heiligen Strome  ライン川 この聖なる流れ
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Im Rhein, im heiligen Strome,  
Da spiegelt sich in den
Well’n Mit seinem großen Dome
Das große, heil’ge Köln.       

Im Dom da steht ein Bildnis,
Auf goldnem Leder gemalt
In meines Lebens Wildnis
Hat’s freundlich hineingestrahlt.

Es schweben Blumen und Eng’lein  
Um unsre liebe Frau
Die Augen, die Lippen, die Wänglein,
Die gleichen der Liebsten genau

ライン川 聖なる流れの
波間に影を映しているのは
偉大な大聖堂のある
大いなる 聖都ケルン

その聖堂の中には 金泥で描かれた
一枚の肖像がある
僕のすさんだ人生に
その像が優しい光を投じてくれた

(その像は)花と天使たちに囲まれた
聖母マリア
その瞳、その唇、そのいとしい頬は
私の愛する人にそっくりだ

金泥とは、金箔を膠に溶かした絵具状のもので、像や壁画の金色の部分は
この金泥で書かれています。この場合は羊皮の紙に書かれたマリア像のようです。
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by fujiya-momo | 2012-03-19 00:54 | ベートーヴェンとシューマンの恋

詩人の恋 その2

ハイネの「詩人の恋」の詩を一緒に勉強しましょう。
これで、当日はばっちり!(になったらいいなあ・・・)

今日は第3曲まで。
訳、そしてひとことコメントは財津徹さんのお話の聞き取りです。
写真は、ドイツおよびその近郊で撮影してきたものです。


1. Im wunderschönen Monat Mai (美しい五月に )

Im wunderschönen Monat Mai,  美しい五月
Als alle Knospen sprangen,    すべてのつぼみが開くとき
Da ist in meinem Herzen     僕の胸の中にも
Die Liebe aufgegangen.  恋が芽生えた

Im wunderschönen Monat Mai,  美しい五月
Als alle Vögel sangen,       鳥たちはみな歌い出し
Da hab’ ich ihr gestanden     僕は彼女にうちあけた
Mein Sehnen und Verlangen.    僕の思いと憧れを

この曲は詩人の恋の中でも一番有名な曲なので耳に
されたことがあると思います。(高校の音楽の教科書にもあります)
ドイツは日本のように四季がはっきりしていなく、
冬はとにかく寒くて暗く、悶々とした日々を過ごします。
長い冬がやっと過ぎた5月。
花が咲き誇り新緑が眩しくなる5月の美しさは、
ドイツ人にとって何にも代えがたく、まさに喜びの季節なのです。
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2. Aus meinen Tränen sprießen (僕の涙から)

Aus meinen Tränen sprießen    僕の涙から
Viel blühende Blumen hervor,   きれいな花が咲き出て
Und meine Seufzer werden     僕のため息は
Ein Nachtigallenchor.          ナイチンゲールの合唱となる。


Und wenn du mich lieb hast, Kindchen,
             かわいい人よ、僕を愛してくれるなら
Schenk’ ich dir die Blumen all’,     僕はその花を全部君に贈るよ
Und vor deinem Fenster soll klingen  そして 君の部屋の窓辺で
Das Lied der Nachtigall.         ナイチンゲールの歌を響かせてあげよう


ナイチンゲールは人ではなく(笑)鳥の名前です
夜になくので「Nachtigall」といわれ、一番美しい声の鳥といわれます。
夜の帳に哀愁を感じさせるような美しい声で鳴きます。
日本ではなかなか聴けないので、例えが難しいのですが
夕暮れにひぐらしがなくような感覚。
美しさの象徴であると同時に切なさを感じる鳥です。
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youtubeにナイチンゲールの映像がありました
http://www.youtube.com/watch?v=XrH12vux3Wk&feature=related

3. Die Rose, die Lilie, die Taube, die Sonne ( 薔薇、百合、鳩、太陽)

Die Rose, die Lilie, die Taube, die Sonne,  
Ich lieb’ sie nicht mehr, ich liebe alleine   
Die Kleine, die Feine, die Reine, die Eine;  
Sie selber, aller Liebe Wonne,      
Ist Rose und Lilie und Taube und Sonne.  

薔薇よ、百合よ 鳩よ 太陽よ
もう今は、どれも好きではなく
僕が愛してるのはただ1人
小さくて、かわいい、清らかな、唯一の女性
その人こそ、愛するもののすべて
(僕の)薔薇であり、百合であり、鳩であり、太陽なのだ
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by fujiya-momo | 2012-03-18 12:41 | ベートーヴェンとシューマンの恋

詩人の恋 ミニ講座

いよいよ今週末になりました、ドイツ・リートを聴く会。

いつもと違う16時という開演時間。これは演奏者からのリクエストです。
「お昼は太陽も空気も人々もどこかざわついていて落ち着かない。
でも夜の闇は春には似合わなく、陽気が残る夕暮れ時の
静かな時にドイツ・リートには相応しいと思います。」

ということで、外が見える会場だから、おひさまも
味方につけた、ちょっとした演出でもあります。
できれば、美しい夕焼けが西の空に見えたらいいなあと
願うばかりです。


さて、今回の詩人の恋について。財津徹さんから聞き取り、
ご推薦の西野茂雄氏の解説を参考にしながら、ご紹介します。

「詩人の恋」はハインリヒ・ハイネ(1797~1856)の詩に
R.シューマンが曲をつけたものです。
「ハイネ詩集」は、みなさんよく読まれたことと思います。
これは、ハイネの第2詩集「抒情的間奏曲」69編の中から
シューマンが選んで曲をつけたものです。
同詩集からは他に「リーダークライス」(作品24)
も作られています。

これは前回歌ったシューベルトの「美しき水車小屋」のように
一連のストーリーになってるのではなく、一つ一つが恋の主題です。
解説にはこうかかれています。
「シューマンは個々の詩の選択と配列を通じて、独自の
時間的=心理的秩序を作り出し、原詩とは別の次元で歌われる
ひとつの愛の歴史を『詩人の恋』と呼んだのである。※」
また、ハイネ、シューマンの恋の境遇が
この歌曲を生み出しています。
それはまた最後に!

では、それぞれの詩を3曲づつご紹介していきます。
全体は、
第1曲から第6曲までは、恋の喜び
第7曲から第14曲までは失恋の悲しみを歌っています。
15、16曲は後ほど。

※引用:Lieder PeterSchreier 解説西野茂雄氏)






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by fujiya-momo | 2012-03-17 23:44 | ベートーヴェンとシューマンの恋

五里霧中。

鉄輪は、またもや濃い霧に包まれ、隣のおうちが見えないほどの白の世界です。
高速はもちろん通行止め。
はい、ただいまその渦中、いえ霧中の高速バスの中におりまして
福岡までの道のりすでに3時間が経過しております。

由布院までただ下道を通っただけなのに、どうしてこんなに遅れるのかなあ。
五里夢中とはこのことか!

迷っているわけではないけど(笑)ちょっといらいら
でも、それほどの濃い霧は、スチーム&ミストで、きっとお肌に優しい鉄輪です!

昨日、また楽しいことがまとまりました。
今度、早朝ヨガをやろう!といっておりましたが、
またまた、素敵な方と巡り合って
早朝ピラティスもすることになりました。

阿南さんは、看護師とピラティスの両方をお仕事としてされているので
理学療法の現場で患者さんにピラティスを実践されています。

ピラティスは、「体の内側の筋肉をしなやかにする」方法で
高齢者でも寝たままでもできる静かな運動。
むし湯で呼吸がスムーズになって気管が広がっているところにすると
とても効果が高いですよ!といわれます。

ピラティスときくと、どちらかというと
若い方が美容のためにインナーマッスルを鍛えるものと
考えがちですが、そんな面もあるんだなあと興味深く伺いました。
これだったら、湯治にきてる高齢者にもおすすめできます。

何かとスケジュールがたてこんでいる旅行で、自由になれるのは早朝。
朝風呂に入って、気を整える運動が旅行先でできたら、うれしいなあ
というご意見によって始めたこの企画。
一気に充実してきました!いえ~い!

というわけで、あさめし前のモーニング・ピラティス

日時 5月13日、20日 7時15分~8時 
料金 1000円(予定)
場所 冨士屋のホール

鉄輪のお風呂は6時30分からあいてますから、朝風呂の後にお越しくださ~い
















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by fujiya-momo | 2012-03-16 20:20 | 鉄輪の歳時記

4年ぶりに。

藤原真理さんに初めてお会いしたのが2005年、
前回までのコンサート履歴を調べていますと、
2008年にこんなことを書いていました。


「2年ぶりに藤原真理さんをお迎えすることができました。
はなやももでは3回目となります。
「弦をこする雑音も含んだチェロの生の音に触れていただきたいというのが
演奏家の最大の願いであります。」と藤原真理さんはおっしゃいます。

一人でも多くの方に生の音をという強い信念で、精力的に演奏活動をされるなか、
こんな小さなホールにも快くいらして下さいます。
この古い家の梁や柱たちも、藤原さんの温かいチェロの音と会話をし、奏でます。
アーティスト、空間、そしてお客様。
ここで一期一会の音を作るお一人となって楽しんでいただければ幸いです。」


笑いがでるほど、今、いつも書いていることとまったく同じで内容でした。
藤原真理さんによって、コンサート中に創り上げられていく音というものを
強く感じ始めたのだと思います。

こんなこともありました。
この2年前2006年の時、初めての夜の演奏でした。
秋の夜長のことで、虫たちが大合唱!
演奏の妨げになるのではないかと心配しました。
そうしたら、演奏中はぴたっと鳴きやみ、演奏が終わると一斉に鳴き始める。
「わかっている虫たちだねっ」てお客様にいわれたくらいです。

真理さんに謝りますと、「人工的な雑音は嫌ですが
風の音、虫の声、自然の音は何にも苦にならないです。
むしろ心地よいくらい」とおっしゃって下さいました。

日本で唯一外(ゆけむりも!)が見えるホール(笑)で、
虫の声や木々のざわめきも聞こえます。
いたらぬところが多いホールなのですが、
季節を感じ、絶え間ないゆけむりのゆらめきを目にしながら
演奏家とお客様との対話によって創り出される音が、
こんなにも豊かな気持ちにさせてくれること・・・

完璧なコンサートホールには感じられない、宝物がここにはあるんだよと
そんなことを気づかせてくれたのが、藤原真理さんでした。

4年ぶりという歳月のなかで、成長したのか、かわってしまったのか
建物も私も、すごくどきどきしています。



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by fujiya-momo | 2012-03-15 23:50 | コンサート情報

藤原真理チェロコンサート vo.4

風はまだまだ冷たいですが、陽ざしは春めいてきました。

さて、1月にもレポートしましたが、今年は4年ぶりに
藤原真理さんのチェロコンサートを開催します053.gif
詳細とチラシが決まりました!

藤原真理チェロコンサート Vo.4
日時 2012年5月25日(金)19時開演(18時30分開場)
料金 4000円(コーヒー付)
出演 藤原真理(チェロ)、倉戸テル(ピアノ)
定員 80名 (全席自由)

<プログラム>
J.S. バッハ パストラーレ  ヘ長調 S.590  編曲 ロサノフ
ベートーベン   ピアノとチェロのためのソナタ 2番
J.S. バッハ    無伴奏チェロ組曲 2番
シューマン    3つのロマンス  他

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はなやももでは実は4回目になります。2005、2006、2008年、そして今年です。
まだこのホールが駆け出しの頃、
真理さんの素晴らしいチェロの音色とお人柄に触れ
ここがどうあるべきかを見つけられた気がします。
真理さんは、このホールにとってかけがえのない存在です・・・。

ご予約は、どうぞお早めに!
HPからまたは0977-66-3251まで。
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by fujiya-momo | 2012-03-14 23:55 | コンサート情報

原材料 ぶどう。

先日入荷しました、マルタのぶどう液。
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赤、白100%のぶどう液の表示をみて驚きました

「原材料: ぶどう」   のみ。

酸化防止剤もなく、濃縮還元もしていないストレートジュースです。

赤の方は山葡萄なので、酸味と渋みがしっかりある濃厚な味わい。
これはワインよりポリフェノール多く、ビタミンCも壊れず自然のままです。
そのままでは少しくせがありますので、炭酸割りにすると美味しいです。

白はナイアガラ・ポートランド種で驚きの美味しさです
いままで味わったことのないぶどうそのままを飲んでるような感覚
最後の一滴まで余さず飲みたくなるほど、美味しいジュースです。

これを飲んでいたら身体が浄化されそうです。
1000円以上とちょっとお値段は高いですが、
健康と美容に是非ご賞味ください。


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by fujiya-momo | 2012-03-13 23:46 | 山元町

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